NetShareを使ってSSH接続してみた。

折角購入したNetShareですが、、、

ピクチャ 1
偶然NetShareを買えてしまったので、いろいろと試してみたかったのですが、
パケット定額外だとか怖い噂を聞いて使用を控えていました。
が、

 iPhone 3GWi-Fiモデムのようにして使える「NetShare」というiPhone向けアプリが話題になっている点については、「現在のところ様子を見ている。問題があるようであれば対応する」(孫氏)と述べるにとどめた。

無茶な使い方をしなければ、問題なさそうなのでNetShareを使って緊急対応用にSSH接続を試してみました。

NetShareの設定

まず、NetShareを使ってネットに接続する設定を行います。
NetShareの設定方法はたくさん書かれておられる方がおられるので、そちらを参考にしてください。
僕は以下のサイトを参考にしました。
http://blog.gaspanik.com/netshare-configuration-with-mac
正しく設定できていればSafariブラウジングができます。

SSH接続を試す

NetShareはSOCKSプロキシを使っているので、SSH接続もSOCKS経由で接続しなければなりません。
SSHにSOCKS経由で接続する機能はないのでProxyCommandを使って他のコマンド経由で接続します。
この用途ではconnect.cが有名みたいです。
まずは、ダウンロード。

wget ftp://ftp.st.ryukoku.ac.jp/pub/security/tool/openssh-supports/connect.c

connect.cのコンパイル

コンパイル方法はconnect.cのヘッダ部分に書かれています。
僕はMacなので以下方法でコンパイルしました。
コンパイル時にいくつかwarningがでていましたが、問題ありませんでした。

gcc connect.c -o connect -lresolv 

コンパルを実行したディレクトリにconnectという実行ファイルができます。

SOCKS経由でSSH接続する設定

~/.ssh/configに以下のように設定します。

Host *
    ProxyCommand  /Path/to/connect -S 192.168.10.1:1080 %h %p

connectコマンドへのパス、SOCKSプロキシサーバーのIPアドレスは環境に合わせてください。
このまま設定を残しておくと、SSH常にSOCKS経由で接続しようとするので、
configファイルは通常の回線を利用しているときにはリネームするなどして保存しておくとよいでしょう。
以上の設定でNetShareを使ってSSH接続する事ができした。

まとめ

NetShareをつかってSSH接続する為には
1.Mac側での設定
2.iPhoneでの設定
3.そしてSSHの設定(configを元に戻すだけですが)
以上の設定を毎回する事になるので、ちょっとめんどくさいですね。
また、NetShareを利用中にiPhoneがスリープしちゃうとコネクションが切れてしまいます。
ほんとに使う場合はiPhoenのスリープ時間を延ばしておく必要があります。
でも、緊急用には使えそうです。
NetShareiPhoneの可能性を広げるアプリだと思いました。

最後に

NetShareについては、まだ公式な見解が述べられていませんので
利用は自己責任でお願いします。
また、回線を圧迫するような使い方はやめた方が良いですね。